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廣瀬店長の憂鬱

ナリタブライアン。

日本競馬史上5頭目のクラシック三冠を成し遂げ、生涯GⅠ5勝した名馬である。

昨日、本棚の整理をしていた時に『週刊100名馬』に目が行き、片付けそっちのけでついつい読み耽ってしまった。

改めて『凄い』 と、思わざるを得ない。

1994年5月29日。噂で持ちきりの〝シャドーロールの怪物〟が見たくて、東京競馬場に足を運んだのを忘れない。その日は勿論、ダービーの日だった。

最終コーナーを回り、南井騎手が大きく外へ持ち出す(後でビデオで見たら、大外過ぎて映ってないぐらい)と、飛ばしに飛ばして5馬身差のゴール。

府中が揺れた!そう体感したのを覚えている。
『ミナイ』コールに包まれる、南井騎手の笑顔。それはそれは嬉しかった事だろう。
前年同じこのレースでスタート直後に落馬した男が、この年に騎手となって初めてのダービーを獲ったのだから。

そして自分はと云えば、そんな光景を見ながら単勝1.2倍の馬券を握り締めて涙ぐんでいた。

秋。菊花賞を7馬身差で制して三冠を成し遂げた後の有馬記念。兄・『ビワハヤヒデ』との兄弟対決に期待が膨らんだが、兄の天皇賞での故障が発覚・引退と云う事もあり、夢の対決に終わる。
この有馬記念をブライアンは勝つわけだが、見えない『芦毛の幻』との競馬を思い浮かべていたのは自分だけでは無いハズだ。

時は巡り…引退して種牡馬となるが…。
1998年9月27日。数々のドラマを見せて…魅せてくれた彼も、『胃破裂』を発症し手当ての術が無いまま、安楽死の措置がとられる。8歳。あまりにも早い旅立ちである。無念だ。

ちょうどその日に阪神競馬場では、GⅠ秋華賞の前哨戦であるローズステークスに、妹の『ファレノプシス』が出走していた。
結果、彼女は勝つのだが、ゴール前に見せた〝最後の一完歩〟に、何かブライアンの後押しのようなものを感じてならなかった。

そして本番の秋華賞。ファレノプシスは実力でレースを制し、スキップ二冠馬となった。が、驚いたのは2着馬の『ナリタルナパーク』である。実は彼女はブライアンと同郷で、同厩舎で育ち、同じ勝負服で走った馬だからである。秋GⅠの幕開けは万馬券でスタートし、誰もが息を呑んだ。

言葉を通り越したあの衝撃は、気のせいだったのだろうか?

ナリタブライアンはもしかしたら…成仏出来ずにその場に居たのではないだろうか?
2頭の応援に駆け付け、励ましていたのではないだろうか?

勝手な想像でドラマを作り上げる悪いクセがあるのだが、とにかく素敵な悪戯…供養のレースであったのではないかと思っている。

『なぁお前、あの時何かしただろ!?』

いつか、墓前でこう問い掛けたいと思うのだ。

最強馬ナリタブライアン/PCBG-10525最強馬ナリタブライアン/PCBG-10525

ポニーキャニオン
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兎に角凄い!ただ々感動。「素敵」は「最強」から生まれる。


ビワハヤヒデ無敵の兄貴/PCBG-10518ビワハヤヒデ無敵の兄貴/PCBG-10518

ポニーキャニオン
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ナリタブライアンの兄。あの故障さえ無かったらなぁ。必見!


中央競馬GIレース1998総集編/PCBG-10600中央競馬GIレース1998総集編/PCBG-10600

ポニーキャニオン
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ナリタブライアンの妹、ファレノプシスが見れる1作。この年も名馬がゴロゴロ出演してます。
by heartstrings_3 | 2007-02-07 06:35 | 競馬
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