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廣瀬店長の憂鬱

一の蔵。 

本日のお供は、日本酒『一の蔵 無鑑査』である。

宮城県大崎市松山の、一の蔵と云う酒蔵で造られている。

飲み口は穏やかであり、毎日呑んでも飽きの来ない酒である。

失礼とは思うが、特徴があるとまでとは言えない。

が、不思議と安心してしまう味だ。

旨い肴と一杯。

何を語る事も無く。

そんな気持ちに酔える感じがする。

一の蔵。 _f0126160_21334887.jpg


この酒にはある事件があった。

日本酒の級別制度の時代を塗り替えたのは、この酒が誕生したからである。

三倍増醸酒などの質の悪い日本酒が出回っていた頃、等級が付けられ、売られるようになった。

その等級を付け官能検査をするのは、国税庁である。単に酒税の差である。

が、一の蔵はそんな中、本当に優れた酒を、官能検査を受けずに売り出した。

検査を受けていないものは二級酒である。

しかしその中身は、当時の特級・一級の、比ではなかった。

『本物』と云う訳である。

時代と闘い、勝ったのだ。

こうして、在るべき姿の日本酒は復活した。

そして、酒の等級制度と旧酒税法は、廃止されるまでに至ったのである。


今でこそ普通の日本酒である。しかし、この酒こそが時代の先駆者であったのだ。



今日も呑んでしまいそうである。

閉店後、店で寝てしまいそうで…憂鬱だ。

(参考文献)新編日本酒事典
by heartstrings_3 | 2007-04-25 05:15 | 酒・飲物
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